MIMOZA note

八丈島に住んでます。手芸 / 子育て / アトピーや身体のこと / 暮らし方

制限なく職業を選ぶ。

今日の昼、夫に「国語より美術の方がいいんじゃない?」と言われ、すごく驚いてしまった。

 



そう。その通りなんです。

 

いや、【絶対に】と言い切れるものはないのだから、国語科で続けた方が人生は安泰かもしれないけど、どっちがいいの?と聞かれたら断然美術。

一応結婚して3年経つけど、良くそこまでわかるなぁと感心しました。


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父の姿を見て

良くも悪くも、私が美術から遠ざかった原因は父の影響が大きいです。

父は版画の刷り師でした。だから幼い頃から家にはたくさんの画集があり、美術館や作家さんの個展にもよく一緒に行きました。父が仕事で使っていた上質な紙は、私のお絵かき道具であり、裏には作家さんの絵が印刷されてることもありました。

そんな中で育ったこともあり、美術への関心は人一倍あったのですが、成長するにつれて美術で食べていくことは難しいことだというのを知ります。

 

 

父と母がお金の話をしているのは当然私も耳にしていて、幼いながらに父の仕事は安定はしていないということがわかります。また、仕事に波があり、忙しい時はすごく忙しいけれど、仕事の全くない時期は引越し屋さんなど、他のアルバイトをしていたこともありました。

 

作家さんたちを見ていても、人気のある作家さんの作品は街でよく見かけますが、それ以外の多くの無名の作家さんがいるということも薄々わかってきます。美術というのは頑張れば報われるという分野ではないのだ、と思いました。もし自分が全く売れなかったとして、そこまで頑張り続けられるだろうか…という思いが勝り、次第に美術の世界を職業として考えることはなくなりました。

 

 

 

もし戻れるなら?

(はてなブログの今週のお題「私のタラレバ」をここで無理やり埋め込むけれど)もし高校時代まで遡れるなら美大に進んでいたと思います。いや、もっと遡んないとダメかな…進学校に行っちゃって、お勉強できるのが大事モードに固定されちゃったので、中学生まで遡んないとダメですね。もし今とは違った現実があるなら、です。

 

 

でも美大は美大で弊害もある気がします。

昨日の記事に書いた本で、五味太郎さんが「学問は基礎があって次に進むっていうのばかりでおかしい」って言ってます。美大にはデッサン力がないと入れないし、入った後でもまずは基礎から学ぶ。

 

www.mimoz-art.com

 

五味太郎さんは美大に行かなかったんだけど、確かに五味さんが写実的なデッサンをやりまくってたら、今の作風の邪魔をしちゃってたんじゃないかな。ものの骨格を理解して表現できるようになってから、ハイ自分の作風へっていうのも一理あるけど。

 

 

社会より国語、国語より美術

私はもともと、社会科教諭の免許しか取れない学部にいて、大学4年で就活もしました。内定も一応あってそこに行こうかなぁと思っていたとき、「国語の先生の方がいいんじゃないの?」と言われました。その時は父に言われたんです。

で、悩んだ末に、確かにそうだなという気持ちの方が強くなって、1年大学に残ることにしました(科目等履修生って制度で国語教諭の免許を取得)。

 

 

で、その時から6年経った今、「国語より美術の方がいいんじゃない?」って言われたんです。今度は夫から。私の人生って本当に面白いなと思います。

 

 

制限がちょっとずつなくなる

多分、6年前と比べて、人生に対する制限がかなりなくなってきたのだと思います。6年前は、企業で働く【よりは】国語の先生【の方が】いいか、っていう感じだったんです。他にやりたい分野もよくわかってなかったけど、自分にできそうなことの中では希望や適性に近いもの。

 

 

6年経って、希望はもっと精密になりました。時代的なものもあるんじゃないかな。社会に適合させることよりも個人が自分の考えでどう生きるか、って時代に近づいたんだと思います。それに合わせて、私自身も「どう生きたら楽しいんだろう」という視点で考えられるようになった。

手芸教室を自分で起こしてみたのも良かったn。 

冒頭の質問に対して、6年前よりも悩まずに「そうだな」って認められるというのも、自分の気持ちに関しての感度が上がってるなと思います。6年前は「国語か〜でもな〜うーん…」と、たしか半年くらい迷った(笑)

自分の気持ちを優先させるべきか、内定が出ているとこで妥協するか、決めかねちゃうくらい、自分の気持ちには蓋をしてたんですね。

 

 

 

「今まで取った免許がムダだったじゃん」みたいな感覚も全然ない。(ま、教員免許の場合、1つ持ってると他の科目に使い回しできる単位が多いというのもありますが。)むしろこれから、科目の枠は外れていく方向になると思うので、たくさんの分野をかじれたことはラッキー。ついでに言うと免許は持ってないけど家庭科も得意。ほらほら、誰か採用してください〜(笑)

 

また、これが私の本質だとも思います。器用貧乏(笑)。職人みたいな一つのことに精通する生き方に憧れたこともありますが、多分それは私の性格ではないのです。最近知ったんですがゼネラリストっていうんだって。

 

 

と、まぁすぐに何やるって話じゃないですが、早速美術の免許の取れる大学の資料は取り寄せました。ちゃっかりと。

 

アラサーにして、だんだん私の制限も外れてきました。

さてどうなっていくんでしょう?