私には、生まれてこのかたアトピーがあります。
- 0〜1歳にかけて
- 2015年春~秋
は症状が出なかったので、厳密に言うと26年くらいになるけど、基本的にはアトピー持ち。
去年もまた再発してしまい、四六時中アトピーのことを考えてしまいました。
治療に当たってはこれまで、
世間に言われているものをほとんど試したと思います。
- ステロイド
- 脱ステ
- アレルギーテスト
- 漢方
- 鍼
- どくだみ茶
- スクワランオイル
- パタカラ
- 塩風呂
- 湯治
- マクロビ
- 刺激物・甘いものを控える
- 脱塩素
- 無添加の石鹸やシャンプーもしくはノープー
- 洗剤
- 衣類は化繊NG
- 適度な運動やヨガ
- 断食
などなど。
本当にいろいろ試しました。
で、上に挙げたような薬や治療法はたくさん試しつつも、なんかうまくいかないなってずっともがいていて…
26歳のとき、自分の内面の方に目を向けたんです。
そしたら初めて治りました。
小学生くらいから大学生、社会人になってからもずっとステロイド使ってたのに、手離せたんです。
それどころか保湿剤とかかゆみ止めすらいらなくなりました。
自分でもびっくりしたし、あぁこれが普通の肌の人の生活なんだって初めて知ることができました。
アトピーの原因は、心にあったんですね。
そうすると、今までのアトピーだった自分をすごく客観的に見れるようになってきて、【どうして症状が出ていたのか】分析できるようになったんです。
また、今まではアトピーの人の気持ちしかわからなかったのが、普通の肌の人の気持ちを味わうようになって、【心の持ちようがどう違うのか】比較できるようになりました。
比較することで、
- アトピーのときって○○だな
とか
- アトピーの人って○○な人が多いんだな
ということが見えてきました。
一般的に言われているアトピーの原因とは、少し違った角度で、私なりに考察したものを挙げてみます。
以下の文章が、
- アトピーで苦しんでいる方
- 特にアトピーが長引いている方
の突破口になれれば幸いです。
アトピーの原因
1、治るものだと思っていない
これは幼い頃からアトピーの人に多いと思います。
一度も完治したことがない故に、アトピーが治るものだと思っていない。
治るものだと思えないことが、本当にアトピーを治らなくさせている原因ということがあります。
ステロイドを出す皮膚科でよく言われるのが
「アトピーをコントロールしながら上手く付き合っていきましょうね」
という言葉。
これは、
アトピーは治ることはない=薬で良い状態を保つことしかできない、という意味。それをずっと聞き続けてきたら、当然治るものだとは思えないでしょう。
私もずっとそう言われてきました。
だから、皮膚科に行くことを辞めなかったし、ステロイドをもらい続けていたんです。
そして26歳のとき、とある治療院で鍼治療を受けた後、治らないと思っていたアトピーが初めて本当に治ったのです。
その経験から、「アトピーは治るものなんだ」という大きな確信を得ました。この感覚を掴めたことは私にとって大収穫でした。
それ以来、症状がまた出てしまっても「あぁ、治るから大丈夫!」と思えるようになりました。
すると、たとえ症状が出ても生活を正せば治るようになったんです。
つまり、治らないと思い込んでいること自体が、アトピーが治らない原因の一つであるということです。
2、手に掻く習慣ができている
これも子どもの頃からずっとアトピーの人に多い気がします。
普通のお肌の人は、ちょっとニキビができたり肌が荒れたら「あれ?どうしたのかな?」と思うでしょう。
しかし、常にアトピーがある人にとって、アトピーがあることが普通の状態なんです。
むしろ、綺麗な肌の状態の方が異常。アトピーがあることがデフォルトなのです。
アトピーがあるのが普通な人は、ポリポリ掻いているのも普通。
無意識に手がどこかしらを掻いているのです。大して痒くなくてもです。
これはもう、手の習慣になってしまっているだけなんです。
普通の肌の人は、蚊に刺された時くらいですよね、掻くのって。
アトピーの人は、手がせわしなくどこかを掻き続けているのが当たり前になっています。一種の習慣です。
特に
- 考え事している時 や
- 焦っている時
手が身体のどこかを掻いている、もしくは触っている。
どこか落ち着きのない印象があります。
手がどこかしらを掻いてしまう・触ってしまう習慣をなくさない限り、かさぶたを剥がしてしまいます。
習慣というのは定着するのに最低でも21日かかるそうです。
21日間、自分の手の動きに着目して、肌のどこかに触れそうになったら即やめるというのを続ければ、やめられるかもしれません。
3、呼吸が浅すぎる
これは2と関係しているように思います。
最近気付いたのですが、掻いているときって、呼吸が止まっている、もしくはひどく浅いのです。
で、2のように絶えずどこかしら掻いたり触ったりしている=ずっと呼吸が浅い状態にある、ということなんです。
私は以前、アトピーを治してくれた鍼治療院で「呼吸を勉強しなさい」と言われました。
それ以来、自分の呼吸を意識して観察しています。
すると、掻いているときほとんど呼吸をしていないことに気付きました。ほとんど喉だけで呼吸している状態です。
ヨガや瞑想の呼吸法を学んだのですが、これがなかなか難しい!
誘導があるとやりやすいのですが、一人だとすぐ浅い呼吸に戻ってしまいます。
呼吸を深くするとリラックスできるのか、リラックスしているから呼吸が深くなれるのか…
もちろんどちらもあると思いますが、自分で深い呼吸状態を作るのが難しいなら、マッサージを受けるのがおすすめです。
本当に受け身になって、いつも緊張している身体の力を抜いてリラックスした状態を作り出してもらう。
すると、自然と呼吸も深くなります。
その時の自分の呼吸の深さを、感覚として覚えておくと良いです。
そして、アトピーが痒くてつらいなと思ったときに、
「今、自分は心地好いマッサージをされている」
と想像してみてください。
深い呼吸が少し、思い出しやすくなると思います。
4、食べ物や素材を気にしすぎる
アトピーの人は、普通の人以上にあれがダメこれがダメと言われ続けて生きています。
また、自分自身でもアトピーの知識として「○○は良くない」というルールをたくさん自分に課しています。
甘いものはダメ。
脂っこいものはダメ。
ポリエステルはダメ。
合成洗剤はダメ。
こんなルールがいっぱいありませんか?
もちろん間違ってはいないでしょう。たしかに身体に良いか悪いかで言えば、悪いものはいっぱいあります。
けれど、拘りすぎると自分を苦しめます。
本当は甘いものが食べたいのに、アトピーだから我慢しよう。
本当はお肉や脂っこいものも美味しく食べたいのに、きっと食べると酷くなるんだ…
そう思っている限り、毒として働いてしまいます。
- 身体に良いか悪いか
から少し離れて、
- 自分の心を喜ばせてくれるか
で考えてみたらどうでしょう。
「私は甘いものを食べると元気になる♪」なら、罪悪感は捨てて食べてみてください。
きっとそれは毒ではなくて、良い薬として働くはずです。
悪だ、と思っているから本当に悪になるという面はあります。
ガンになると言われる煙草を吸い続けた人が、意外と全然へっちゃらだったりします。それと一緒かもしれません。
もちろん羽目は外しすぎない程度に。
そして、いろんなものを食べたり身に付けたりしながら、自分にはどう働くかを見極めるのです。
他人に良くないと言われて辞めたものは、逆に執着してしまうことがあります。
でも、自分で試してこれはやっぱりダメだとわかったものは、自分で納得しているので辞めやすいです。
意外と全然大丈夫なものもあるかもしれません。
人生の楽しみが広がる可能性もあります。自分の身体で実験してみてください。
いかがでしょうか?
見落としがちですがアトピーの原因って、衣食住以外の部分にもある気がしています。
見落としがちだからこそ、根深く手強いんですね。
他にも、親との関係性や生まれ持った性格などが原因として指摘されています。
このあたりについても、また考察したいと思っています。