私は育児本が本当に嫌い。
タイトル見るだけで憤慨することが多いです(笑)
「できる子になる○○式子育て」とか、
「良い子を育てる○○メソッド」とか、
あの子どもを馬鹿にしてる感は何なんだろう?滲み出すハウツー感に虫酸が走るし、正解がないのに正解を得ようとする浅はか感。
仮に内容はすごく良いこと書いてあったとしても、タイトルが終わってる。前提がそれかよ、みたいな。(すみません、タイトル思い浮かべただけで憤慨しましたw)
そんな私でも絶賛する育児本があります!
親だけでなく、全ての人に読んで欲しい本です。おじいちゃんやおばあちゃんは親以上に読むべき。教育には時代的な風潮もあるので、年齢が上であるほどやってしまうこともあるから。
保育士さんにもオススメだと思います。現場で実践するのは(時間的な制約とか)難しい点もあると思うのですが、根底にこの視点があるかどうかで対応は違ってくるはずだからです。スラスラ読める分量なので、ぜひ一度読んで見てください。
プロ麻雀士が書いた本
なんとプロの麻雀士(雀士っていうのかな)の方が書いた本なんです!
私は麻雀詳しくないんですが、麻雀やる方は100%知っているくらい有名な方だそう。
知らなかったのでプロフィールをざっと解説▼
桜井 章一さん
(引用)http://www.online-mahjongclub.com/wp-content/uploads/001814.jpg
- 大学時代に麻雀を始め、裏プロとしてデビュー。
- 以来引退するまで20年間無敗、「雀鬼」の異名を取る。
- モデルになった映画、漫画は数知れず、著書も多数。
「麻雀やってる人の本の育児本なんて、荒っぽいんじゃ?」と思うかもしれません。
意外にも、ものすごい上品かつ丁寧なんですよ!(偏見w)
それどころか、全部本質をついてる。あなたこそ保育士になるべき!というくらい素晴らしいんです。
ちょっと引用します▼
大人にとってはいたずらでも、子どもにとっていたずらではない
たとえば、お孫さんが1歳の時、本棚の扉のネジを壊してしまったエピソード。(3年後、その子が扉を直しているところを見て)
孫にとって最初はネジをとってしまう遊びでした。でも、三年経って今度はネジをはめる遊びに変わった。大人からすれば「壊した・直した」ですが、子どもにすれば同じ遊びをしているだけです。
子どもへの観察と対応がすごい。つい「あーもう!壊しちゃってー!」と言ってしまいがちなところですよね。ちなみに4年間、本棚の扉を直さなかった理由が
別に本箱くらい開かなくてもどうということはなかったからです。
(笑)ま、これは家庭によっても物の優先順位があると思うんで、直すか直さないかは重要じゃないんですが、子育てってそれくらい心のゆとりと余裕 があるといいよなぁと思います。
私だって本当はめっちゃ片付いた素敵な部屋に住みたい気持ちはあります。けど、子どもからしたら「あれも触ってみたい、これも使ってみたい」なんですよね。散らかってても、まぁいいか、と。
満足するまでやらせる
お孫さんがお客様に出すお菓子にいたずらした時は、
私は何も言わず、孫が崩したら元の状態に戻しました。それが4、5回続いたでしょうか。そのうち孫は飽きてお菓子に見向きもしなくなり、他の遊びを始めました。
孫がお菓子を崩すのに飽きたのは、満足が得られたからです。自分の遊びを心ゆくまで堪能したからです。もし「ダメ」と言われて途中でやめさせられたら、そこに気持ちが残ってしまう。「遮られた」という不満を自分の中に溜めてしまう。
考えてみれば、たかがお菓子を崩すことくらい、目くじらを立てることではありません。むしろそういう些細なことにさえしょっちゅう満足を覚えられないで育っていくと「自分の気持ちを理解されていない」という飢餓感の方が肥大し、情緒面に影響を与えます。
ここまで分析してすごい…。ちょっと時間はかかるんですけど、子どもは満足できて次にいけるんですよね。
これは大人に関しても言えることかもしれません。感情を感じ切る、というのでしょうか。状況に合わせて感情を抑えすぎないことは、私自身も意識しています。
また、こちらもそうだなと思うエピソード。
子どもが走って転んだとき。
キョトンとしている子どもに親が慌てて駆け寄り「大丈夫?痛かったね」と声をかけた途端、泣き出す子どもがいます。親は安心させるつもりで言ったのでしょうが、子どもにとっては「自分は親に心配されるような状態にあるのだ」というふうに、実感ではなく、親の言葉を手がかりに自分の痛みを認識してしまうのです。
親が「大丈夫?」と繰り返し尋ねたり、大げさに扱うと、本当は5しか痛くないものが10に感じたりするものです。親の不安が子どもに伝わり、それが子どもの痛みを増幅させるのです。
これはすごくあると思う。私もこれ読んでから、子どもが転んでもわりと黙って見ています。すると泣かずにすっくと立って、またちょこまか歩き出すことが多いです。もちろん痛かった時は泣きますし、泣いたら「痛かったんだね〜」とか声をかけて抱っこしますが、大人が先回りして言っちゃわないことが重要かなと思います。
また、不安だけでなく【褒める】という行為にしても、大げさに扱わない方が良い。
たしかに子どもは怒鳴って育てるよりは誉めた方がいいかもしれません。誉められれば誰でも嬉しい気持ちになります。うれしくなるからますますモチベーションが上がることにもなります。
でも「また誉めてもらおう」と評価されるために行動するようになれば、目の前に人参をぶら下げられて走る馬と変わらなくなります。
ものごとに対して純粋な気持ちで取り組むという姿勢が育たなくなるのです。
一時期、ほめて育てよ!というのがありました。たしかに明るい気持ちになるという点では良いかもしれませんが、長い目で見てそれが及ぼす影響は考えた方が良いと思います。
どうですか?すごいでしょ?
これ麻雀士の方の本なんですよ!文だけ読むと、保育士さんか教職者の言葉かと思ってしまうほどです。
帯に写真が。優しそうなおじいちゃんじゃん!
2年前くらいに見つけて、ことあるごとに読んでます。特に娘に対して「あ〜よくないなぁ自分…」と思った時にちょっと開いたりして。
タイトルの【育てない】っていうのは、大人として余計な力は加えないってニュアンスに近いかもしれません。
今のところ、この本が私の中でキングオブ、ベストオブ育児本です(笑)
他にも、所々好きな箇所がある本はあるけど、これを上回る本にはまだ出会ってないなぁ。
ぜひ一度、読んで見てくださいね。