気になっていた映画『ペイフォワード』を観ました。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/04/21
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2000年の映画なんですね。17年前か!
私は12歳だったので、まだあんまり自分で洋画を観に行こうと思う年齢ではなかったんだろうけど、なんかうっすら『ペイフォワード』というタイトルは耳に残ってました。
日野原重明さんの『今日の「いのち」のつかい方 ペイフォワードな生活のすすめ』
映画『ペイフォワード』が気になっていたのはこの本を読んだから▼
割と薄い本だけど。
本の中で、日野原さんがお気に入りの映画として挙げていて、実践もされているという「pay it forward」。
方法は、まず自分が誰か3人に善い行い(手助けや親切な行い)をする。
それを受けた3人は、その人に恩返しをするのではなくて、別の3人に善い行いを“渡す”。
そうして3人が9人になり、9人が27人になり…
人の善意が拡がっていくというアイディアです。
引用http://aunnokiduki.com/img/pay-it-forward.jpg
普通なら、親切をしてくれた人にお礼を返してしまう。
それはもちろん悪いことじゃないけど、その2者の間で完結してしまい、世界はあまり変わらない。
けれど、別の誰かに善い行いを回して増やしていけば、ちょっとずつでも世界は変わっていく。
それに善い行いへの見返りも求めない。
これは素敵だぞ!と思いました。
社会科の授業の課題
主人公の少年が『ペイフォワード』のアイディアを生み出したのは、社会科の授業の課題からだったんですね。
個人的には、この授業の問いかけが結構気に入っています。
>>
「Think of an idea to change our world,
and put it into ACTION!!」
(世の中の良くするためには?)<<
この問いはペイフォワードに限らず、常に自分の中に持っていようと思います。
あぁ、こういう壮大な授業ができれば良かった…(笑)
ちなみに、ペイフォワードのような立派なアイディアではありませんが、
私はいつも、何か小さなことでも新しいことをするようにしています。
本当にちっぽけなことです。
毎日必ず違う道を通って散歩するとか、
小さなものでも1つ何か捨てるとか。
いつも行きたいと思っている場所(でも少々行くのは億劫な場所)に行ってみるとか。
人や世界のためではなく、完全に自分のための話ですが、
自分が世界を常に新鮮な気持ちで見れるように、とは思っています。
娘と毎日散歩に行くのですが、決まった道ではなくて毎回知らない路地に寄り道してみる。
へ〜こんな場所あったんだ!とか、
あんな素敵なおうちがあったんだ!とか
この道はあそこに繋がってたんだ!とか(八丈島に来て1年半なので、まだまだ探索中)。
ただのマンネリしないための工夫ですが。
映画の主人公の少年、ラストは…
あ。私のように観てなかった人に悪いので書かないでおきましょう。
知らないで観た方が良いです。
ただ、善い行いをたくさんしたからと言って、その人が救われる、ということではない。
それがこの映画の良さでもあるなと思いました。
あくまで、自分が良いと思ったからする。
それが自分のポリシーだからそうする。
人間はいつか死ぬし、予測不能な出来事に巻き込まれたりもする。
いつ死ぬかなんてわからないけど、だからこそ物事を先送りしたり、恐がったりせず、こうありたいということを実行する。
そんなメッセージも感じる映画でした。