mimoza note

八丈島に住む刺繍作家Mimoza SHOJIのブログ。

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東京ミッドタウン・デザインハブ特別展『わたしのマチオモイ帖 10年をありがとう』展、出展中。

2022年は私にとって記念すべき年となった。
ゆうちょカレンダーのコンペに応募し、まさかの表紙に大抜擢。
コンペに応募するのも初めてだったし、最初から通るとは思っていなくて、採用の電話をいただいた時は驚いた。



www.mimoz-art.com



…いや、正直に言うとこれは通るかも、という感覚は少しあった(笑)
まず、“刺繍で絵を描く”というのが珍しい手法なので採用者の目に止まるだろうし、“八丈島”という離島からの応募、という点でも注目してもらえる算段はあった。
コンペの応募には、良い意味での“あざとさ”が必要だと思う。



ただ、デザインやアートのお仕事はまるで自己流の私。
他のイラストレーターや画家、フォトグラファーでバリバリ仕事をしている方と同じ土俵に上がれるのか、という点では不安もあった。
コンペといえば、何年か挑戦し続けてやっと選ばれるもの、という印象。
だから、初挑戦で選ばれたことに素直に驚きがあったし、本当に嬉しかった。





フリージア畑の刺繍絵の後に、底土海水浴場の海の中の光景を刺繍した。


八丈島、といったらやはり海!
これはカレンダーとは違いコンペではない。
『マチオモイ帖』の展覧会に飾るため、冊子・映像・ポストカードの3部門のどれかで応募する。
刺繍は1つの作品を仕上げるのにとても時間がかかる。
そのため、私はポストカード部門で応募した。


しかしコロナで展覧会が延期。
www.mimoz-art.com


その延期になった展覧会が、やっと今月開催されている。



東京ミッドタウン・デザインハブ特別展『わたしのマチオモイ帖 10年をありがとう』展
 2022年11月12日(土)〜27日(日)
 11:00〜19:00

会場
 東京ミッドタウン・デザインハブ
 ミッドタウン・タワー5F
 http://www.designhub.jp

展示内容
 小冊子や映像、ポストカード作品など、10年で集まった全作品約2,000点を展示

入場無料


machiomoi.net




私は今月上京できないため、残念ながら会場に行けないのだが、都内にお住いの方はぜひ足を運んでもらえたら。
本当にいろんな町のクリエイターがそれぞれの手法でその“マチ”への思いを表現していて見応え十分。
何しろ10年分のマチオモイが集まって、作品数は2000点もあるのだから。






『マチオモイ帖』という活動は、私の八丈島をテーマにした刺繍にとても親和性があると思う。




一つの町をテーマに、思い出や感情を掘り下げる。
住んでいる町じゃなくてもいい。一度行っただけの町でもいい。
誰しもどこか一つは必ず、何か語りたくなってしまうような町があると思う。



私にとっての特別な町の一つが八丈島(八丈町)。
縁もゆかりもなかった土地に、もう6年も居着いているのだから、話すネタなら山ほどある。
いつか、八丈島の風景刺繍がもう少し増やせたら、冊子版の『八丈帖』を作ってみたいと思う。


machiomoi.net