mimoza note

八丈島に住む刺繍作家Mimoza SHOJIのブログ。

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ミツバチを刺繍する。

養蜂を始めて10ヶ月が経った。

冬なので巣箱の中を見ることはせず、巣門から時たま出てくる蜂たちを見て「がんばれ〜!」と声をかける日々。

本当に寒い日なんかは巣門からも全く出てこないため、「あれ?全滅??」とそわそわする。

 

 

 

蜂を飼い出してからやろうやろうとずっと考えていた、ミツバチ刺繍。

1月にようやく着手しました。

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虫を刺繍することなんて初めてで。

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あのツヤっとした身体を、どの糸の向きで刺したら良いのか。

 

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ただ、ミツバチに関しては上半身がほぼほぼ毛むくじゃらのふっさふさ。

そのため、哺乳類などの動物たちと同じように、毛の向きで刺せました。

 

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苦労したのは羽。

あの透け透け感を出したい。

でも塗らないと背景との違いが出ない。

いっそ立体刺繍にしてオーガンジーを使ってみるか?

 

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もういろいろ悩みましたが、結局隙間を出しつつ薄い生成色で塗りつぶすことに。

思ったよりかは上手く出来たかな?

 

 

 

さて、ミツバチの舌を出させてしまった以上、何か蜜を吸っている最中の構図にしなくては。

何の花の蜜を吸わせよう。

 

クローバー?(背景も白いため映えないから却下)

八丈レモン?(こちらも花が白いので却下)

ハイビスカス?(そもそも吸ってるとこ見たことないし)

 

 

 

迷った挙句、八丈島らしいガクアジサイを刺すことに。

梅雨の時期、それはもう各所で咲いていますし、とても繁殖力が強く抜くのが大変。

 

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雨続きの梅雨の中、ガクアジサイの絨毯の上で一生懸命蜜と花粉を集める姿は何度も見かけました。

私の刺繍は、八丈島らしさを入れることがテーマ。

アジサイは島固有のものではないけれど、見る人が見れば八丈島らしさを感じてもらえるかな。

 

 

日本の島 15号 (八丈島) [分冊百科]

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