mimoza note

八丈島に住む刺繍作家Mimoza SHOJIのブログ。

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保育園「入れなかった」ではなく「入れられなかった」でしょ?

友達が減るの覚悟で、ママ友に煙たがられるの覚悟で(笑)書きますが、まぁタイトルの通りです。

 

 


子どものためにも、主語は間違えない方が良いです。


保育園に「入れよう」としてるのは【あなた】

保育園に「入れられる」のが【子ども】。

保育園に「入れたくても入れられなかった」のが【あなた】です。

 


だから「保育園入れなかったんだ〜」と子どもが言うのはあってるけど、【あなた】が言うのはおかしいです。【あなた】が言う場合は、「子どもを保育園に入れたかったんだけど、入れられなかったんだ〜」が正解。

 

細かいですか?

 

 


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夫の違和感

これ、言い出したのはうちのTOKIOみたいな夫(笑)なんですが、「あ〜鋭いところ突いたな」と思いました。というか私もちょっとギクッとした。

 


夫も私も国語の教員免許を持ってることもあり、主語と述語の関係にはウルサイです。だから、単純に文章としておかしい。

 

 

  • 保育園に入るのは誰?→子ども
  • 子どもが保育園に入りたいの?→???(ここは聞かないとわからない。すごく入りたがってるかもしれない。けど、申し込みや手続きしてる時点で子どもに聞いた?多分聞いてない人が大半。)
  • つまり保育園に入りたいのは、子どもではなく親。

 

実際保育園に入るのはあなた自身ではないから、述語部分は「入れたい」となる。

 


細かいですね(笑)重箱の隅をつつくような物言いをお許しください。でも、私もこの件を指摘されてなるほどなと思ったんです。

 

 

 

 

小さい子どもに分別はない?

私がまず思ったのは、そもそも親は子どもに「行きたい?行きたくない?」と意思を確認した上で保育園に入れるかどうかを決めていないんじゃないかってこと。

 


その背景にあるのは、幼い子どもを分別のある存在として捉えてないんじゃないかな、ということ。まぁそうかもしれない。1歳や2歳で保育園(という未知の場所)に行った方がいいかどうかの判断は難しい。何度か見学して、めっちゃ楽しんでたらほぼほぼ行きたいってことなんだろうけど。

 

とにかく、親が子どもに「保育園行きたい?」って聞いてから入れてるパターンは多分ものすごい少ないわけです。つまりは親が決めてる。親の都合ってことです(冷たく言えばね)。

 

 

 

でも、多分子どもは分別ありますよ。少なくとも心地好いか否かはある。ママ友が近所の保育園の一時保育利用したら、毎回すごいギャン泣きするんだって。で、ちょっとタイプの違う保育園に変えたら普通に遊んでる。むしろ中に入りたがる。言葉は使えないけどサインを出してるってことだよね。

 

そのサインを読み取って、保育園行くのやめてみたり、別の園に変えてみたりできれば良いけど、そうはできない場合もある。働いてるママだったら、いちいち保育園探してる暇もないだろうし、激戦区でようやく入れた場合もある。退職しちゃうと再就職が難しいから、希望しない時期に復職しなきゃいけない人もいる。

 


いろいろ事情はあるだろうけど、平たく言うとまぁ親の都合で決めてるってことに変わりはないと思います。

 


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「保育園入りたい。」主語は誰?

入るのは子ども。子どもが入りたいのか?否。
入りたい(入れたい)のは【あなた】。

 

 

だから「子どもを保育園に入れたいんだ〜」とはっきり言っちゃえばいいんです。まどろっこしい言い方するから、ん?入りたいのは誰だっけ??となる。
なんで「保育園入りたい」という主語と述語の不一致が起きちゃうのか。

 

 

保育園に預けることに対する後ろめたさが深層心理にあるんじゃないか。それを巧妙に隠した言い方が「保育園入りたい」なんじゃないか。(ただし使ってる人は無意識です。隠してる、とは思ってない。)

 


夫はこう分析しました。私もそれはあると思います。
というか他人事として思ったんではなく、私自身の身に置き換えて、そういう気持ちがあるなと思ったんです。私も無意識にこう言ってただろうなと。だから言われるまで気付きませんでした。

 


私は子どもを保育園に預けるのが後ろめたい。
だから、もし保育園に預けることになったら、ちょっと罪悪感というか、私がすべきことをせずごめんね、という気持ちがある。

 


そう思うのが必要ないくらい素晴らしい保育士さんがいるのもわかる(逆にいない場合があるのも知ってるw)。預けちゃいけない、はママの心のブロック(制限)だっていう説も散々聞いた。それでもやっぱり、私は娘の様子を見てると「保育園急がない方が良いな」と思うし、そう思ってるから一時保育ですらちょっと後ろめたく思う。(あくまでうちの場合です)

 

 


逆に保育園めっちゃ行きたがる子どもがもし生まれていたらどうだろう?それでも罪悪感あるかな??と考えてみたけど、それはないな。それぞれの子どもに合った方法であればどんな奇抜な方法でも良いと思うし。保育園に入れる=可哀想ではない。

 


だから正確にいうと、保育園に入れることに罪悪感があるんじゃなくて、【子どもの意見を聞かず、親の都合に合わせた時期に保育園に預けること】にものすごく抵抗感がある。

 


でも、入所の時期って決まってるんだよね。中途半端な時期に「なんか子どもが行きたがってるんで通います〜」とか言ってすんなり通るものじゃない。だからみんな、保活とかいって入れたくない時期に入れたり点数稼ぎしたりするんだね。そこに一抹の後ろめたさを感じる人もいるから、そういうのはすごく切ないなと思う。子どもが入りたい時期に入れる世の中になればいいのに。

 


待機児童云々の議論も、そういう視点が抜けてるなと思います。お母さんが働けるように保育園を増やしましょう。以上。そこに子どもの気持ちはあるのかな?子どもはそれで幸せかな?

 

 


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自己実現が大事?

また、ママが自分らしく生きる!好きなことをして輝く!というのが最近増えています。ここに異論はありません。そりゃそうだ。我慢ばかりしてたり、ノイローゼになりそうなくらい鬱々としてるママより、好きなことをして笑顔あふれるママの方が人として魅力的です。


また、ママだって一人の人間で、子どもに自分らしく生きて欲しいのと同様に、ママ自身も自分らしく生きる権利があります(ママだって誰かの子どもだしね)。

だから好きな仕事をするために保育園に預けたい。けど待機児童で保育園落ちた死ね。(←好きな仕事をするためではなく、生活のため仕方なく、だったかもしれませんが)

 


んー。なんだろう。
子どもの邪魔者扱い感。…っていうと「そんなこと思ってるわけないじゃん!」と言われてしまいそうですが、はたから見るとそう映るよ。

 

あと子どもの気持ちがここには入っていない。「保育園行きたい?」って子どもに聞いた親がどれだけいるのか。や、楽しい場所ではあるから、行きたいって言う可能性は存分にあるけど。

 


自己実現とか輝くって、子どもがいちゃダメなのかな?子どもに合わせた生活になるから、そう思うのかな。ここが工夫の見せ所なんじゃないかな、と思う。子どもがいるから働き方を変える、とかね。まぁかなりリスキーな場合もあるので、子どもに合わせて職を変えろ!とは言えません。むしろ社会制度を変えた方が良さそう。育休手当3年間出すとか。保育園に入れてあくせく働かなくても安心できるだけのお金が欲しいよね。

 

 

 

それぞれのスタイルでいいんだけど…


いろんな子育てがあっていいと思う。

ママとべったり、じゃなくてもいいと思う。

親だって息抜きしたり、自分の楽しいことしていいと思う。

子どもの幸せ、だけじゃなく自分の幸せも大事、だと思う。

 

 

言葉の深読みしすぎかもしれません。

保育園のことに過度に反応しすぎかもしれません。

 

 


でも、小さな子どもにもきちんと意思があって、それを聞いてあげられる大人の余裕は欲しい。

また大人だからこそ、違和感に敏感にならなきゃなと思う。

 


言葉って使いようによっては心をごまかせちゃうところがあるから、変な表現になってるなら隠れた気持ちがあったりする。夫はそういうとこ細かいです。たまに揚げ足も取られるので疲れます(笑)でも、言葉から見抜くセンスはすごい。

 

「待機児童」っていう単語も、待機してるのは【親】でしょって思うらしいです。別に子どもは待機してないもんね。

 

 

待機児童問題、保育園増設問題、根本的な議論というか解決ではない気がします。幼児の時期って本当に大切だから、高校教員なんかより保育士の地位が上にあって良いと思う。

 

また、真に子どもや親のことを思うなら、焦って保育園に入れずとものほほんと暮らしていける制度を作った方がいいんじゃないかしら。

 

 

 

 

この本、面白かったです(絵も可愛い)。

無理じゃん?って感じの社会に対する提案もさらっと書いてある。制限なく考えてるアイディアがすごくいい。

 

 

 

 

  • 1ヶ月のこづくり休暇はあたりまえ
  • 赤ちゃんが生まれたら畑がもらえる
  • この国ではパパも育休をとる もちろん残業なんてしない

 

とかね。

 

動画も観れるので是非▼


こども大国ニッポンのつくりかた

 

可愛いでしょ♪

 

 

 

全ての条件を子どもに合わせる必要はないと思う。

子どもの希望をすべて聞いてやるのが親、ではない。

子どもに生活をすべて寄せて、親が不幸になる必要はない。

でも、「保育園に入りたい」って言葉で、もやっと主語を紛らわすのは違う。たとえ無意識だろうとね。誤魔化さずに「保育園入ってよ〜」って言えばいい。言うのに抵抗があるんなら、なんで抵抗があるのかを考えてみて。

 

 

 

保活の話とか聞くと、どこに時間と思考使ってんだろうと思いますね。子どもを全然見てないよね。そうせざるを得ない事情があるっていうのもわかるけど、なんて切ない選択なんだろうとは思います。

保育園や保育士を増やすことで、子どもや親に合ったタイミングで利用できるようになる、ならば一歩前進なのかもしれない▼

 

www.sankei.com

 

社会が変わるのも必要だけど、まずは自分の選択、ですね。