前から気になっていた石積ヶ鼻へ行った。
ここはサンストーンが採れることで鉱物マニアの間では有名な場所らしく、「八丈島 サンストーン」と検索すればいくらでも記事が見つかる。
なんでもそこら中にサンストーンが埋まっており、いとも簡単にゲットできるらしい。
特に鉱石に詳しくはないし、特段マニアという訳でもないが、綺麗な石は好きである。
小学生の長女もきっと喜ぶだろうと思い、天気が良く家族で末吉に行ける日を待っていたのだ。
皆さんのブログ等の記事によると、足場が悪いらしいので、大人一人で長女と生後3ヶ月の次女を連れて行くのは困難に思われた。
末吉は電波の入らない場所もあるため、夫もいる時に大人二人の状態で行かないと、何かあったとき大変だ。
石積ヶ鼻は、みはらし温泉に向かう途中の道の、末吉の灯台を過ぎたあたりを左折する。
今まで気にも留めたことはなかったが、ちゃんと入り口に表示がある。釣り場としても有名なようだが、普段釣りをしないので知らなかった。
八丈島は、海岸線でツンと出っ張った地形の場所に『○○ヶ鼻』という名前がついているようだ。対向車が来たら困るくらい狭い道を、道なりに下っていくと、5台ほど停められる駐車場があった。
断崖絶壁。
ここからは徒歩で、水路のようなところを下っていく。
確かに足場は良くないが、思っていたほどではなかった。
ちゃんと階段のようになっているし、多少しゃがんで手を付きながらゆっくり降りれば、赤子連れでも問題ない。
溶岩の上に降りてすぐ、そこら中にサンストーンは見つかった。
溶岩が陽の光に当たって小さくキラキラ光っていて、なるほど、南原千畳敷の溶岩地帯とは違った石質のようだ。
夫と長女は、持ってきたハンマーで溶岩をトントン叩いて砕きながら、好きな石を集め始めた。
私は抱っこ紐で次女を抱えているため無理はできない。その辺に落ちているサンストーンを探して拾うことにした。
落ちているものでも十分見つかる。
...というか、最初から落ちているものを拾った方が良いのではないか。
ハンマーで溶岩を砕くと、サンストーンまでも砕けてしまうことがある。最初から落ちているものは、それなりに溶岩から外れているので、大きいままの石をゲットできる。
でも夫も娘も、トントンカンカン発掘すること自体が楽しいらしかったので、皆思い思いに石を採ったり拾ったりした。小一時間やっている間に次女はお昼寝。
祝日に行ったこともあってか、こんな辺鄙な場所なのに私たちのような人が二組も来た。ハンマーや軍手を持っているところを見ると目的は同じらしい。
さて、これらが今回私が拾った石たちのベスト5である。
本当はこの10倍は拾ったのだが、特に素敵なものがこちら。ピンク色や薄黄色。黒曜石?と思われるような黒くてガラス質の中に混じったものなど。
磨いたら宝石のようになるだろうか。
私には八丈島に来てから主に海辺で拾った素敵なもの・珍しいものを入れておく宝箱がある。
綺麗な貝や珊瑚にウニの殻。シーグラス。ブダイの顎骨。ヘビの抜け殻。などである。
海に行くたびいろんなものをつい拾ってしまうが、中でもお気に入りのものだけを厳選して宝箱にしまっている。
もちろん今日拾ったサンストーンもこの箱に納めるつもりだ。