mimoza note

八丈島に住む刺繍作家Mimoza SHOJIのブログ。

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アトピーと親。母親との関係を見つめ、母親から離れること。

今読んでいる本です。

 

インナーマザーは支配する―侵入する「お母さん」は危ない

インナーマザーは支配する―侵入する「お母さん」は危ない

 

 

 

私は、母との関係も、父との関係も見直さなければならないと思っていますが、とり急ぎ自分が母親になったので、自分が母としてどうしていこうかなという意味でこの本を読んでいます。

 

 

母を責めたいのではありません(タイトル的にそう捉えられるかも?)。

ただ、私は母や父のことを、結婚した今でもおそらく切り離せていない。いや、実子なのだから切り離さなくても良い部分ももちろんあるのだろうけど、自分の人生に支障が生じるくらい、親子の関係を心の中に持っていると思う。

インナーマザーというのは心の中にある母のこと。お母さんから生まれた以上、誰しもが持っているのです(別にそれは女性に限らない。。早いうちに見つめ直した方が良いと思いました。

 

 

パラパラとめくって、【母親の願望を満たす娘たち】【ほうっておけない親の存在】【お母さんはかわいそう】という目次のキーワードが目に止まりました。

 

さらに、

インナーマザー(内なる母)は、自分の無能、怠惰、醜さを責め、いっときも心を休ませてくれません。

という文章も気になりました。自分にちょっとその傾向があると思ったからです。一見くつろいでいても、常に頭が色々なことを考えていて、怠惰であることを責めるという部分があります。

 

 

かなり中身の詰まった本なので、今ザーッと読んだだけでも相当思い当たる、もしくは思うところがある章がいくつもあるので、どこから切り取ろうかな…という感じですが、まずは前提から。

 

 

サバイバーとスライバー

この本では、サバイバースライバーという定義があります。

  • survive = 生き残る
  • thrive = 成長する

 

サバイバーは、生き残った人過去に虐待などを受け、その後の人生に影響を受けたと考えている人のこと。うつや無気力、自殺願望、対人恐怖など心の不調や、呼吸器系・消化器系の障害、頭痛・腹痛、アトピーや喘息など身体の不調を持つ場合もある。

 

スライバーサバイバーであることを主張する必要のなくなった人。「必要がなくなった」というのは、自分がサバイバーであることが、それほど重要でなくなり、口にも出さなくなったという意味。サバイバーであるという自覚はありつつも、「それがどうした」という感じの人のこと。

 

 

つまり、サバイバーとして育ったとしても、スライバー(成長した人)になればかなり生きやすくなるということです。

 

 

スライバーの特徴

  1. ひとりでいられる、ひとりを楽しめる(理解してくれそうな人を必死で探す必要がない)
  2. 寂しさに耐えられる
  3. 親のことで過剰なエネルギーを使わない(憎んだり恨んだり、依存したり甘えたりしない)
  4. 自分にやさしい(あるがままの自分を受け入れている。欠点や限界も含め、自分を愛しいたわれる。自らを叱咤せず萎縮させない。失敗しても、自分の失敗の経過そのものに関心を持つことができる)
  5. 他人(世間)の期待に操られない
  6. 自分で選択し、決定する
  7. 自分の選択したことに責任が取れる(選択を間違えた時、それを他人のせいにしない)
  8. 自分は世の中に受け入れられて当たり前という確信を抱いている

 

あなたはいかがですか。スライバーに当てはまりますか?

もし当てはまらずに生きにくさを感じているなら、 あなたのご両親との関係を見つめ直すことが何かヒントになる可能性があります。

 

私はほぼスライバーになったと思います。ただ、自分にやさしい・他人の期待に操られない、あたりはちょっと怪しい。。もうちょっとできるようになる気がします。

 

 

 

何度も言いますが、私は虐待やDVを受けて育ったわけではありません。むしろ大切に育ててもらっています。命の危険に晒されたわけではないので、サバイバーと呼ぶには大袈裟かもしれません。

 

ただ、両親の仲が良好とは言えなかったこと大切にされたが故の窮屈さは、今振り返れば感じていました。「それくらい気にすんな!」と言われそうな、本当に些細なことすらあります。

 

 

むしろ、そういう些細な違和感を思い出すことが大事だと考えています。ほんの小さな「嫌だな」「違うな」と思う気持ちは、自分で誤魔化せてしまう。我慢もできてしまう。だから逆に危険だと思うのです。

 

また、虐待やDVは目に見えておかしいので、気付きやすいし批判もできる。ですが、大切に育ててもらった場合、おかしいことがあってもそれを良しとする空気があります。おせっかい、お世話、しつけ、子どものためを思って、など。愛情が故に子どもを縛っている場合がある。

 

そうやって育てられたから、自分も子どもたちにそう接する可能性があるのです。だから、ひとつひとつを丁寧に思い出し、その時子どもだった私がどう感じたか、詳細に思い出したい。良い親になろうというのではないけれど、せめて子どもを縛る親にはなりたくないなと思っています。