mimoza note

八丈島に住む刺繍作家Mimoza SHOJIのブログ。

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100匹の蚕を育ててます。

100匹とタイトルに書きましたが多分120匹くらいいます...!

 


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昨年、小学校の方から「いっぱい生まれたんで少しいらないですか?」と言われ軽い気持ちで15匹もらいました。

 

 

そのコたちは繭になっても茹でなかったので蛾になって出てきたのですが、メスが2匹いまして卵をたくさん産んで死んでいきました。

(メスが繭から出てきた途端、今までめっちゃ静かだったオスたちが我先にと交尾に向かう姿に私も夫もドン引きでした。ま、仕方ないんだろうけど)

 

 

卵がいつ孵化するのかわからなかったので、すぐ気付けるよう食卓の上に透明の瓶に入れて保管。

ネットで『休眠卵は1年間眠ったまま』という情報は得ていたのですが、「いや、虫の卵はもっと早く孵化するでしょ!」半信半疑でした。

 

 

 

 

...本当に1年間何もなかった!

 

そして春になり、暖かくなってきた4月の初め。

 

 

 

昼食後にふと蚕の卵の瓶を覗くと、

「ん?黒い卵が白くなってるような...?」

 

 

目を凝らしてじーっと見ると、1mmほどの卵から長さ2mmほどの真っ黒な虫が出てきていたのです!!

 

 

外には桑の葉の新芽が出ている。

よくエサがあるってわかったな!

ナイスタイミング!!

 

 

黒いちびっ子たちは1週間ほどで白くなり、長さも1cmくらいに。

 

 

拡大すると


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か、かわいい...!

 

不覚にも可愛いと思ってしまった。

真ん中のコ見てよアレ!顔とお尻上げて静止してるんですよ。

なんだこのフォルムと仕草...!

 

 

 

娘も毎日手に乗せて愛でる可愛がりよう。

 


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エサ代ゼロ、しかも1年のうち数ヶ月だけお世話すればいいという手軽さ!

素晴らしい!

 

 

 


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もはやアートなんだけど。

 

 

 

そういえば私も小学生のとき蚕を持って帰る、という習慣がある学校でした。

 

どの小学校もやってるものだと思ったら、「蚕は初めて」というママ友が思った以上に多くて、ん?当たり前じゃない?と気付きました。

 

 

桑の木が昔から生えてるような地域しかやらないんですよね。考えてみれば当たり前か!

 

昔住んでいた日野市は養蚕が盛んだったため、昔の生活や地域の学習の一貫で「蚕を育てる」ということをしたし、河原や空き地に行けば桑の葉はいくらでもゲットできました。

 

都会の小学校だったら、まずエサを探すのに困っちゃいますもんね。

 

 

『蚕は自然界にはいない』ということを習ったのもよく覚えています。

育てているときは、最後は野生に返すのだと思っていたのに、蛾になった後しばらくして畑で燃やしたのです。

あれは仕方ないとはいえちょっとショックで、子どもながらにとても記憶に残っています。

 

 

ただ、昨年育ててみて思ったのは、蛾になったあと数週間もすれば死んでしまうということ。

生きてるうちに燃やすことをしなくても良いのでちょっとほっとしました。

 

 

今年は流石に、120匹も蛾が出てきても困るので、繭のうちに茹でさせてもらって、繭玉で工作でもしようかなと思っています。

 

 

八丈島は年長さんと小学校低学年が蚕をおうちに持って帰って世話する習慣があります。

 

保育園で蚕のことを聞いてみたら、

『卵を冷蔵庫に入れておけば孵化せずに保存できる』と教えてもらいました。

まじか!蚕すごいな!

 

 

4月27日現在、大きいやつで3cmくらいあります。


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ピントをどっちに当てるか問題(笑)


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虫苦手な人ごめんなさい。

私も苦手だけど、蚕だけはなんか平気。

 

若干、カシャカシャという食べる音が聞こえ始めました。

これ、もっと大きくなったらうるさいんだろうな〜