刺繍の新しい作品を作るとき、必ず先に額縁を購入することにしている。
作った後に探すと、気に入った額があってもサイズが合わなかったり、
案外イメージ通りのものが見つからないものだ。
だったらオーダーフレームにすればいいじゃないかと思われそうだが、
離島暮らしでなかなか額選びのためだけに上京できない。
先に作品の大きさと出来上がりイメージを想像して、それに合うフレームを決めてから制作に入るのが効率が良い。
額選びは本当に重要だ。
まだ仕事として取り組んでいなかった頃は、適当に100均の額に合わせたりしていたが、
どうしても作品の良さを殺してしまうというか、全体的に安っぽく見せてしまう。
そもそも刺繍自体はお金が少ししかかからない。
布、接着芯、刺繍糸。
どれも数百円〜数千円で済む材料である。
だから刺繍制作に関しての経費は実はとても少ないのである。
その分、きちんと額にお金をかけるようにしている。
額が素敵だと、作品自体の価値をきちんと保ってくれるし、むしろ底上げしてくれている気がする。
額まで納得のいくものなら、よりいっそう自分の作品への愛着も湧く。
フレーム選びだけはケチらないように心がけている。
必ずチェックするメーカーが3つある。
『ラーソンジュール』
どの額も洗練されていて美しいし、高級感がある。
実際高級なものも多いのだが、手頃な価格帯のものもあり。
「この額ならこんな作品を作りたいな」と、額から作品のイメージを思い描くのも楽しい。
装飾のないシンプルなものから、細かい装飾のあるものまで種類も豊富。
額選びの際一番にチェックするのがラーソンジュールの額である。
『ナタリーニ』
写真やハガキサイズの作品には、イタリア製の『ナタリーニ』をチェックしている。
シェル素材を使った額の光沢が美しく、刺繍の糸感を際立たせてくれる。
遊び心のあるデザインもあって、作品のテーマと額を揃えると楽しいだろう。
こんな鍵盤柄なら、音楽にまつわる作品を収めたい。
アートプリントジャパン
厚みのある作品を飾る際、ガラス面まで奥行きのある"ボックスフレーム”を探していて出会ったのが「アートプリントジャパン』の額。
シンプルな木製額で作品の邪魔をしない。
作りもしっかりしているメーカーなので、これからもリピートしたいメーカーの一つ。
これらの3つのメーカーはamazonでの取り扱いも多いので、購入しやすい。
デザインの良さだけでなく、作りがちゃちでないという点も信頼しているメーカーである。
もう一つ。
実はまだ行ったことがないお店なのだが、『ハコヤマ」というミニフレーム専門店が気になっている。
東小金井駅にあるそう。
実家から遠くないため、上京したら行こうと思っていたのだが、営業日が土日に限られており予定が合わずまだ行けていない。
オーダーフレームを加工した後の端材を使っているらしく、良い素材を使っていても安価に提供しているそう。
1点ものの額もあるだろうから、是非足を運んで散財したい(笑)
確実に営業日を調べられるように、twitterとinstagramをフォローして日々チェックしている。
こんな時のみは島暮らしがもどかしくなるが、上京時の大きな楽しみとしてとって置こうと思う。